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    from Ma-ana district,
    Yawatahama City,Ehime Prefecture.

    真穴クルージング2015 -西廻り-

     8月最後の土曜日となった29日、恒例の真穴クルージングが開催されました。生涯学習推進事業の一環として、『真穴を宇和海から見て学ぼう』のキャッチフレーズと共に、今年で8回目を迎えました

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     午前9時現在の気象状況は薄曇り、気温25.3℃、湿度80%、東北東の風1m、波静か。プオ~~ン長声一発…は鳴りませんでしたが、いざ出港

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     まずは右手をご覧ください。「オレの生命線長いやろ!」?え~とですね、それは大変結構なことではありますがその右手ではありませんで、右の方向という意味ですね。昨年とは逆廻り、真網代港を出て竜崎、佐島を右に見ながら大島の最北端・粟ノ小島を廻り、『大島シュードタキライト』、南下して『四国西予ジオパーク』を見学する約1時間15分のクルージングになります。

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     今年も大島港⇔八幡浜港の定期船『たいゆう丸』をチャーターし、解説もおなじみの山下重徳先生です。和田船長さんはじめクルーのみなさん、山下先生よろしくお願いいたします。

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     さて、船が粟ノ小島の西側に入ったところです。これから大島、三王島、地大島、貝付小島の順に船は走ります。真穴の反対側に入り普段は目にすることのできない景色が広がります。さらに西側に目をむけますと『宇和海』の向こうは『豊後水道』。水道と言いましても、蛇口をひねるとみかんジュースはもとより、水が出てくるということも決してありません…。天気が良いと大分県が良く見えます。全長約50km、日本一細長い半島・佐田岬半島の先端も今日はくっきりとは見えません。

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     大島の三王島寄りにさしかかりました。ここには国指定の天然記念物『大島シュードタキライト』があります。“地震の化石”とも呼ばれ、1993年に愛媛大学の小松正幸教授により発見されました。白い案内看板が立っています。山下先生が説明し忘れたそうで「八幡浜市役所の1階ロビーにシュードタキライトの採掘サンプルが展示されていますので、興味のある方はぜひご覧ください」とのことでした

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     大島と三王島を結ぶ橋のような道路が見えてきました。中央部分は四角い穴が開いていて、背の低い漁船などは通過できるそうです。向こう正面に見える山並み、町並みは真穴地区です。

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     三王島です。山王神社には八幡浜市指定の天然記念物で樹齢500年からなるウバメガシ(ブナ科)があります。庭木として、また備長炭の原料になる木としても有名で、真穴ではバベと呼んでいます。

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     地大島にやってきました。興味深い地層が広がりひときわ目を惹きます。穴井の福高寺にある八幡浜市指定の文化財『十六羅漢石仏』は、ここ地大島の「目釘」と呼ばれる地区から切り出された岩で彫られているそうです。

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     ここは最南端の風無鼻。千畳敷のような巨大な岩盤が縦に並んでいて実に壮観です。ここだけの話、個人的にお気に入りの風景ですので今年も載せておきました…。

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     竜王神社の赤い鳥居と貝付小島の白い灯台を後にして、船は一路四国西予ジオパークへと向かいます。
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     須崎海岸が見えてきました。西予市三瓶町周木にある『四国西予ジオパーク・須崎海岸の逆断層』です。2013年に日本ジオパークに認定されています。

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     4億年前の地層で、元は南半球にあった古いゴンドワナ大陸の一部だそうです。6億年前にゴンドワナ大陸は分裂・移動を始めました。4億年前といえば植物が上陸を果たし、アンモナイトが出現する古生代と呼ばれる時代ですね、スケールがデカいです

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     船上からですと逆断層を眺めつつ須崎観音(海の犠牲者の弔いと船の安全航行、漁業の繁栄を祈る観音様:「せいよ観光物産サイト」さんより)も見ることができます。

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     このあと船は大島の東側、真穴地区と向かい合わせになる居住区側に接近しスローダウン。時間の都合で上陸は果たせませんでしたが、三王島やたいゆう丸が普段停泊する桟橋、旧大島小中学校の校舎などを船上から見学して真網代港に帰港しました。

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     『真穴小中学校沖から見る岡蕪島・沖蕪島 芸術の秋仕立て風』

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     約1時間15分の船旅はいかがでしたか。この日は74人の参加がありました。皆さんお疲れ様でした。たいゆう丸の皆さん、山下先生、今年もありがとうございました。

     午後からは予報どおり雨が降ってきました。この先は秋雨前線の停滞で木曜日ぐらいまではくずついた空模様になるそうです。太陽は、この日の真穴クルージングが終るのを待って遅い夏休みに入ったようです
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