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    from Ma-ana district,
    Yawatahama City,Ehime Prefecture.

    第3回ふるさと講座:真穴の懐かしい写真

     8月19日午後1時30分より、真穴地区公民館に於いて第3回ふるさと講座が行われました。今回は「真穴かるた」編集委員の河野真典さんが収集・編集(来年のみかん導入125周年を記念しての企画作品)された解説付の「真穴の懐かしい写真スライドショー」です

    ふるさと1
    ふるさと2 ふるさと3
     7月にご紹介した「夏の集い」での真網代編に加えて、今回は穴井編も併せての上映会で62人の参加がありました。

     【真網代編】
     約100年前のまだ土葬だった頃の葬儀風景、第1尋常高等小学校の秋季運動会での整然と円を描いて踊る風景、昭和3年の頃の生徒の履物はというと靴や草履、下駄が入り混じっていて時代を感じさせます。

     昭和5年の信用組合(現農協)の棟上げでの餅まき風景では、今も変わらぬ?大きな網を持って待ち構える姿には会場から笑い声が上がりました。

     港に停泊している打瀬船の写真もありました。これまでの船と違う点は、甲板が設けられたことで波を被っても沈まない、船倉を設けることで食料を積める・・・という解説があり、大正2年に源蔵前の浜から打瀬船でアメリカ大陸を目指して出航した若者15人の姿を想い浮かべました。

     昭和8年に着工し、後に1億円道路と呼ばれる全長18kmの農道の整備へと進む、農道建設風景。昭和38年に始まった真穴選果場の建設風景。真穴みかんというブランドみかんの一大産地にまで発展していく礎となります。

     時代は下って、40数年前の写真でしょうか、現在はくじら病院が建っている深浦の埋め立ての様子が(この当時を知っていると書くと年がバレてしまいますネ…)。産業廃棄物で埋め立てたのが愛媛県下でここが一番最初だったとは始めて知りました。

     【穴井編】
     背景の山がまだ桑畑が広がっている頃の木造の古い穴井公民館、現在はみかん畑でここに学校があったと話では聞いたことのある第2尋常高等小学校。思ったよりも運動場も広く、校舎の姿を見るのは始めてでした。

     お祭りに奉納する五鹿踊りが、昭和15年に隣の三瓶から導入された時の写真も(意外と歴史が新しかったことに驚き調べてみると昭和15年は再興した年のようです)。

     昭和15年の伊勢踊りや昭和26年頃に廃止となった昭和21年、24年当時の青年団演芸大会で上演された時の穴井歌舞伎。座敷雛の誕生と関わりがあり、座敷雛資料展でも毎年展示していますので、これまでにもご覧になった方も多いと思います。

     昭和23年のうら若き頃の写真では、卒寿を前にした女性参加者から「これ私!」というケースもあり、たくさんの人に見てもらうことのプラス効果が生まれました。

     以上、河野さんの解説を基に、ごく一部について文章のみで紹介させて頂きました。松浦館長の挨拶にもありました、『温故知新、過去の真穴の苦しい中から立ち上がった歴史の一端を振り返りながら、後世に伝えていけたらという思いです』
     (著作権の関係で写真の掲載はできませんので悪しからずです
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