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    Yawatahama City,Ehime Prefecture.

    第2回ふるさと講座:真網代住吉神社

     去る2月15日(日)、真網代の住吉神社に於いて第2回ふるさと講座が行なわれ、井上正博宮司さんより住吉神社の歴史や行事についてお話をして頂きました

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     ここ真網代の住吉神社は、1835年(天保6年)2月に現在の社殿が建立され、1873年(明治6年)に村社となりました。

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     最初に神社でのお参りの作法について教えていただきました。

     一礼をしてから鳥居をくぐります。
     次に手水舎で手を洗います。まず、右手に勺(しゃく)を持ち水を入れて左手を洗い、次に左手に持ち替えて右手を洗います。そしてまた右手に勺を持ち替えて左手に水を受け、口をすすぎます。最後に勺を立てて勺の柄を洗い、元に戻します。
     手を洗うと拝殿の前に進み、鈴の緖を持って鈴を鳴らし、ただいまお参りに来ましたよと、神様にお伝えします。
     お参りの仕方は、2度礼をして、2度手を叩き、1礼をします。お願いをする時には2拍手の後に手を合わせて、言葉に出さずに心の中で思うようにします。ほとんどの神社がこの作法(2礼2拍手1礼)ですが、4拍手する神社も数箇所あるそうです。
     帰る際にも、鳥居を出て一礼をしてから神社を後にします。

     宮司さんは非常駐ですので、普段は「御当番」といって真網代地区の住民のみなさんが当番制で神社をお守りされています。その時の作法についての質問がありました。「まず手水舎で手を洗ってからろうそくに火を灯し、鈴を鳴らし、お参りをして、最後に境内を時計回りに一周廻ってお帰り頂く」といいそうです。

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     次に住吉神社の生い立ちについてお話がありました。

     遡ること今から1113年前の902年(延喜2年)、本浦の浜(現在の真穴選果場のあたり)に霊光(らいこう)が現れ、住民たちが大浦の森に神殿を建立し、本浦の総産土神(うじがみ)として祭ったといわれます。今から13年前には千百年祭が執り行われ、その記念碑が建っています。

     総本社は大阪にある住吉大社で、御祭神には、底筒男命(ソコツツノヲのミコト)、中筒男命(ナカツツノヲのミコト)、上筒男命(ウワツツノヲのミコト)の住吉三神が祀られています。また、天穂日神(アマホオヒのカミ)、大物主命(オオモノヌシのミコト)、大山積命(オオヤマヅミのミコト)、崇徳天皇(ストクテンノウ)、天照大神(アマテラスオオミカミ)、豊受姫命(トヨウケヒメのミコト)、菅原道真公(スガワラミチザネコウ)が祀られています。

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     1月に元旦祭、防災祈願祭、合格祈願祭、厄除け祈願祭、2月にはその年の五穀豊穣を祈願する祈年祭、橘神社(みかんの神様)・恵比寿社(漁の神様)のお祭り、アメリカ籠もり、4月には春祭り、10月に秋祭り、招魂社(戦争・消防で亡くなった人を祀っている)慰霊祭、11月には収穫の御祝と感謝をする新嘗祭が行われます。

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     井上宮司さんのお話に、参加した小・中学生も大人も、資料を片手に熱心に耳を傾けていました。 

     この日の4日前の建国記念日についての説明もありました。「今から2675年前に神武天皇が即位された日、2月11日を建国記念の日として制定されています。この日は日本の国の誕生日です。皆さん忘れずに誕生日をお祝いしてください。」

     最後に食事作法についての解説がありました。
     ※食前感謝:静座 一拝一拍手
     たたつもの、百の木草もあまてらす 日の大神のめぐみえてこそ 頂きます。   
     (動植物に必要な太陽、その太陽の神である天照大神様に感謝して)

     ※食後感謝:端座 一拝一拍手
     朝よひに、物くふごとに豊受の 神のめぐみを思へ世の人 ご馳走さま。
     (食事を司る神、豊受姫命様に食事を頂いたことへの感謝を込めて)

     「皆さんも各ご家庭で声を合わせてぜひ試してみてください。きっと家族の間に和みが生まれるでしょう」とのお話で、第2回ふるさと講座が終了いたしました

     引き続き行われた『アメリカ籠り』の内容につきましては、後日予定の“真穴かるた巡り”でご紹介させていただきます。
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