ドラム缶でピザ窯作り
5月3日に行われる“エンコ祭り”当日に灘の浜でピザを焼くことになり、ドラム缶でピザ窯を作るというので作業風景を取材してきました
お邪魔したのはエンコ祭りのイベントを穴井区と共催する穴井自治公民館のT主事さんちの作業場です。
<準備するもの>
材料・・・ドラム缶と20cmほどの鉄筋1本(フタの取っ手用)。
道具・・・サンダー(切断用、仕上用)、同切断用替刃、ジグソー、万力、溶接機、定規類、不要になった切断カッターの刃、マスキングテープ、マジック。

この綺麗なドラム缶は、「真穴かるた」にも登場する朝日綟子網(もじあみ)株式会社さんから無償提供していただいたそうです。内容物のメタノールは揮発済み、事前に水を少量注入して転がし、引火防止策も万全です。
まずは完成品からご覧ください。

写真左:着脱はめ込み式のフタを外してトレイを軽く乗せたところ。
写真右:トレイを奥まで完全収納してフタを取り付けた状態。
トレイは市販品で横幅=31.5cm、奥行=45cmのがピッタリ。お値段¥1,480也。
元々の天板の注入口や換気口からは、わずかですが煙も排出できます。
オーブン部は360度回転し、出し入れの位置も自由自在なスグレモノです。
※なぜトレイを使うのか…
ドラム缶の天面(実際は底の面)は薄いので、
直接ピザ生地を乗せて焼くと、外側だけが極端に焼けすぎるからです。
(お問い合わせを頂きありがとうございました。追記いたしました。)
ではさっそく作り方をご紹介して参りましょう。
(構造的には「田のくろ通信」さんのブログで紹介された物を参考にしたそうです。
田のくろ通信「ドラム缶ピザ釜」(2008年11月23日付記事)
当ブログでも「オーブン部」「火室部」の呼称、寸法を引用させて頂きました。)
①ドラム缶を1/3の所で輪切りにします

寸法を測ってマーキング。輪帯(りんたい)と呼ばれる胴体の出っ張り部分の
少し上を均等に切断しますのでマスキングテープを貼ってガイドラインにします。
切り離した短い方は“オーブン部”のケースとして上に乗せるので綺麗に仕上げます。
②“オーブン部”にトレイ出し入れ用の開口部を設けます

マジックで線引きし、直線はサンダーで、曲線はジグソーときっちり使い分け。
曲線も手書きせず、カッターの刃のアールを活用して線引き、いい仕事してます。
たかがピザ釜、されどピザ釜。
*開口部寸法:450×140mm

怪我をしないように切断面はていねいに面取りします。
切り落とした部分はトレイ出し入れ口のフタになりますのでこれも面取りを。
③“火室部”に薪(まき)投入用の開口部と排煙用の開口部を設けます

薪投入口もサンダーとジグソーで切断し、丁寧に面取りしておきます。
*開口部寸法:300×270mm
ちなみに完成までに切断用の刃は1枚半使用しました。
残り2/3のドラム缶はひっくり返して、地板(底面)を上にして使用します。

排煙口は両サイドに設けたようです。この天地逆になった面にトレイが乗ります。
*開口部寸法:320×50mm 2箇所
右端の写真は、①②で作った“オーブン部”を乗せた状態です。
“火室部”上部のチャイムと呼ばれる折り返し部分の内側にスッポリはまります。
④ハギレでフタを作ります

②と③でできたハギレを万力で固定し鉄筋の取っ手も溶接、ちと専門的です。
(ハギレは胴体から分離開放されると内側に湾曲してしまいますので、
“オーブン部”を乗せた状態で事前に曲げを合わせておきます。)
このフタは熱伝導の効率を高めるために重要な働きをしそうですね。

排煙口からトレイに煙が回って、たしかに燻製(くんせい)にもいいかも!です。
完成までちょうど50分でした。とっても簡単にできました。
私は写真を撮るだけでしたので、撮っても簡単…と言うべきでしょうか。
以前、作り方の説明を聞いた時は、フンフンとわかったようなわからんような…。
ドラム缶の下2/3を逆さま、底の部分が上にきてトレイ置き場になったんですね。
「そこ」まで気が付きませんでした、なんちゃって。
このあと割った古竹を使って30分ほど空焚きして、塗料や臭いを消したそうです。
試し焼きのパイは10分で焼けたそうで、わざわざ届けていただきました。
とてもおいしかったですが、まさか毒見役だった?!てなことは無いでしょうね。
当日が楽しみです、出来栄えなどもまたご報告したいと思います。

お邪魔したのはエンコ祭りのイベントを穴井区と共催する穴井自治公民館のT主事さんちの作業場です。
<準備するもの>
材料・・・ドラム缶と20cmほどの鉄筋1本(フタの取っ手用)。
道具・・・サンダー(切断用、仕上用)、同切断用替刃、ジグソー、万力、溶接機、定規類、不要になった切断カッターの刃、マスキングテープ、マジック。


この綺麗なドラム缶は、「真穴かるた」にも登場する朝日綟子網(もじあみ)株式会社さんから無償提供していただいたそうです。内容物のメタノールは揮発済み、事前に水を少量注入して転がし、引火防止策も万全です。
まずは完成品からご覧ください。


写真左:着脱はめ込み式のフタを外してトレイを軽く乗せたところ。
写真右:トレイを奥まで完全収納してフタを取り付けた状態。
トレイは市販品で横幅=31.5cm、奥行=45cmのがピッタリ。お値段¥1,480也。
元々の天板の注入口や換気口からは、わずかですが煙も排出できます。
オーブン部は360度回転し、出し入れの位置も自由自在なスグレモノです。
※なぜトレイを使うのか…
ドラム缶の天面(実際は底の面)は薄いので、
直接ピザ生地を乗せて焼くと、外側だけが極端に焼けすぎるからです。
(お問い合わせを頂きありがとうございました。追記いたしました。)
ではさっそく作り方をご紹介して参りましょう。
(構造的には「田のくろ通信」さんのブログで紹介された物を参考にしたそうです。
田のくろ通信「ドラム缶ピザ釜」(2008年11月23日付記事)
当ブログでも「オーブン部」「火室部」の呼称、寸法を引用させて頂きました。)
①ドラム缶を1/3の所で輪切りにします



寸法を測ってマーキング。輪帯(りんたい)と呼ばれる胴体の出っ張り部分の
少し上を均等に切断しますのでマスキングテープを貼ってガイドラインにします。
切り離した短い方は“オーブン部”のケースとして上に乗せるので綺麗に仕上げます。
②“オーブン部”にトレイ出し入れ用の開口部を設けます



マジックで線引きし、直線はサンダーで、曲線はジグソーときっちり使い分け。
曲線も手書きせず、カッターの刃のアールを活用して線引き、いい仕事してます。
たかがピザ釜、されどピザ釜。
*開口部寸法:450×140mm



怪我をしないように切断面はていねいに面取りします。
切り落とした部分はトレイ出し入れ口のフタになりますのでこれも面取りを。
③“火室部”に薪(まき)投入用の開口部と排煙用の開口部を設けます



薪投入口もサンダーとジグソーで切断し、丁寧に面取りしておきます。
*開口部寸法:300×270mm
ちなみに完成までに切断用の刃は1枚半使用しました。
残り2/3のドラム缶はひっくり返して、地板(底面)を上にして使用します。



排煙口は両サイドに設けたようです。この天地逆になった面にトレイが乗ります。
*開口部寸法:320×50mm 2箇所
右端の写真は、①②で作った“オーブン部”を乗せた状態です。
“火室部”上部のチャイムと呼ばれる折り返し部分の内側にスッポリはまります。
④ハギレでフタを作ります



②と③でできたハギレを万力で固定し鉄筋の取っ手も溶接、ちと専門的です。
(ハギレは胴体から分離開放されると内側に湾曲してしまいますので、
“オーブン部”を乗せた状態で事前に曲げを合わせておきます。)
このフタは熱伝導の効率を高めるために重要な働きをしそうですね。


排煙口からトレイに煙が回って、たしかに燻製(くんせい)にもいいかも!です。
完成までちょうど50分でした。とっても簡単にできました。
私は写真を撮るだけでしたので、撮っても簡単…と言うべきでしょうか。
以前、作り方の説明を聞いた時は、フンフンとわかったようなわからんような…。
ドラム缶の下2/3を逆さま、底の部分が上にきてトレイ置き場になったんですね。
「そこ」まで気が付きませんでした、なんちゃって。
このあと割った古竹を使って30分ほど空焚きして、塗料や臭いを消したそうです。
試し焼きのパイは10分で焼けたそうで、わざわざ届けていただきました。
とてもおいしかったです
当日が楽しみです、出来栄えなどもまたご報告したいと思います。
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