真穴みかんの花
みかんの花が咲き始めました
気まぐれ真穴撮り歩き第34弾は“真穴みかんの花”
ミカン科ミカン属の常緑低木です。中国の温州にちなんでウンシュウミカンと呼ばれていますが、原産地は鹿児島県出水郡長島町といわれています。枝変わりなどの突然変異を増やしながら、現在では数100の種や系統があるそうです。真穴みかんは、明治33年に真網代で苗木300本が植付されたのが栽培の始まりです。
【開 花】

この樹は「宮川早生」という早生温州みかんの代表品種です。前年に伸びた枝の先端部に花芽(混合花芽)がつきます。花は5枚の白い花弁にたくさんの雄しべと1本の雌しべ、花径は3cmほどです。よく見ると、花弁には実の皮のようにブツブツがあるのが面白いですネ。
(混合花芽とは、花と共に枝や葉も出る芽のことで、サクラのように花芽がそのまま膨らんで開花するものを純正花芽といいます。アジサイも混合花芽ができますネ。)

4月の17日頃から観察を始め、19日頃には咲き始めました。左から順に19日、20日、22日の変化の様子です。かすかに甘い香りがしてきました。

ミツバチが蜜を求めてやってきましたが、みかんはバナナやパイナップルと同じで、単為結実(単為結果)といって受粉しなくても実が成ります。実際には受粉はしますが、花粉の発達が悪いため受精が起らず、種のない果実ができるのだそうです。
余談ですが、種なしブドウは花に植物ホルモン「ジベレリン」を処理することで受精なしで実を肥大化させます。日本人が発見したこのジベレリンは、処理する時期や作物によって様々に応用されています。シクラメンの開花促進などにも使われていますよ。
また、種なしスイカは通常の2倍体(染色体2n)の苗に「コルヒチン」を処理して4倍体を作り、2倍体の花粉を受粉させてできた3倍体の種を育成することで、これも人工的に単為結実を生じさせています。3倍体だと生殖細胞の減数分裂が正常に行えず、種ができなくなることを利用してるんですネ。ちなみに、ニホンズイセンやヒガンバナは3倍体の植物ですので種はできません。余談の方が長くなりました…

まだ蕾の方が多く、ゴールデンウィークの頃には花盛りとなり、独特の柑橘系の甘い香りが漂い始めます
(※農家さんの許可を得て撮影を致しました)

気まぐれ真穴撮り歩き第34弾は“真穴みかんの花”
ミカン科ミカン属の常緑低木です。中国の温州にちなんでウンシュウミカンと呼ばれていますが、原産地は鹿児島県出水郡長島町といわれています。枝変わりなどの突然変異を増やしながら、現在では数100の種や系統があるそうです。真穴みかんは、明治33年に真網代で苗木300本が植付されたのが栽培の始まりです。
【開 花】

この樹は「宮川早生」という早生温州みかんの代表品種です。前年に伸びた枝の先端部に花芽(混合花芽)がつきます。花は5枚の白い花弁にたくさんの雄しべと1本の雌しべ、花径は3cmほどです。よく見ると、花弁には実の皮のようにブツブツがあるのが面白いですネ。
(混合花芽とは、花と共に枝や葉も出る芽のことで、サクラのように花芽がそのまま膨らんで開花するものを純正花芽といいます。アジサイも混合花芽ができますネ。)



4月の17日頃から観察を始め、19日頃には咲き始めました。左から順に19日、20日、22日の変化の様子です。かすかに甘い香りがしてきました。


ミツバチが蜜を求めてやってきましたが、みかんはバナナやパイナップルと同じで、単為結実(単為結果)といって受粉しなくても実が成ります。実際には受粉はしますが、花粉の発達が悪いため受精が起らず、種のない果実ができるのだそうです。
余談ですが、種なしブドウは花に植物ホルモン「ジベレリン」を処理することで受精なしで実を肥大化させます。日本人が発見したこのジベレリンは、処理する時期や作物によって様々に応用されています。シクラメンの開花促進などにも使われていますよ。
また、種なしスイカは通常の2倍体(染色体2n)の苗に「コルヒチン」を処理して4倍体を作り、2倍体の花粉を受粉させてできた3倍体の種を育成することで、これも人工的に単為結実を生じさせています。3倍体だと生殖細胞の減数分裂が正常に行えず、種ができなくなることを利用してるんですネ。ちなみに、ニホンズイセンやヒガンバナは3倍体の植物ですので種はできません。余談の方が長くなりました…


まだ蕾の方が多く、ゴールデンウィークの頃には花盛りとなり、独特の柑橘系の甘い香りが漂い始めます

(※農家さんの許可を得て撮影を致しました)
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