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    from Ma-ana district,
    Yawatahama City,Ehime Prefecture.

    真穴かるたで夕日を見よう2015

     上空を寒冷前線が通過中の真穴地区です。本日は午後4時30分より『真穴かるたで夕日を見ようウォーキング2015』が開催されました。

     10月ももう終わろうとしていますが、秋祭りの11日に少しだけパラパラッと来て以来の、今月初めてのです、こともあろうに、よりによって。しかも朝から降るのではなく、イベントが始まるのを待っていたかのように降り出した、ちょっぴり意地悪なオクトーバーレインです  

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     今回は『唐崎とうざきめぐり』。唐崎は真穴小中学校近くにある、国道378号が海に突き出ている鼻です。唐崎の名前を知らなくとも「蕪島かぶしまの根元」というと、「あぁ、あそこ!」の、あそこです。今回は真穴かるた編集委員さんらに解説をして頂きました。さっそく真穴小中学校体育館にお邪魔して、ここからスタートです

    旭輝る 山田画伯の 名画あり
    真穴小中の 校歌に残る 飯之山城
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     正面右上に展示されているのが山田画伯の「旭」です。同級生の方たちの話によりますと、小学1年生の時から既に周囲とは違う才能を発揮されていたそうです。ふるさとをテーマにした作品が数多く遺されていて、八幡浜市スポーツセンターの緞帳どんちょうの絵は山田画伯の下絵を元に描かれています。

     真穴小学校の校歌の作詞をされた方に当時の思いを語って頂きました。昭和50年、真穴小学校開校百周年を記念して校歌の募集があった際に応募されたそうです。真穴は景色が非常に美しい場所なので、佐田岬半島や蕪島、飯之山城址、そしてみかんのことを歌詞に盛り込みました。

     バレーボールの部活の手を止めて申し訳ありませんでした 1階へ移動して、

    楽焼を 楽しむ子らの 真穴窯
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     体育館の海側にあるのが真穴窯、現在は三代目です。作品は愛媛こども美術展などに出品しています。がんばって良い作品を作ってくださいネ。

     小中学校を後にして、唐崎までウォーキング

    百年碑 唐崎監視所 跡に建つ
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     今から70年ほど前の終戦直後の物騒な時期に、不審者(密航や密漁者など)を取り締まるためにここに監視所が建てられました。戦地から戻った穴井の人ら3人が、交代で約5~6年の間、監視が続けられました。 

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     その監視所跡に建っているのが「柑橘(真穴みかん導入)百年之碑」です。そしてこの唐崎の海岸にむき出しになっているのが通称“青石”と呼ばれる御荷鉾緑色岩みかぶりょくしょくがん。この岩石による古い地層の土が、美味しい真穴みかんを作っている要因の一つだそうです。

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    トロール漁 始めた人は 柳澤翁
     アメリカで資金を貯めて30歳で帰国し、製網会社を経営。山口県でトロール漁法を学び、愛媛県のトロール漁の先駆者となりました。真穴にはこのように偉業を成した素晴らしい先人が数多く出ています。

    島めぐり 中学生は 筏こぎ
     先人の夢とロマンを求めて、毎年夏に小網代港から出航してこの蕪島を目指す手造りの筏レースが真穴中学校の伝統行事となっています。力強く漕ぐ様子を、地区の人たちが岸から見ながら勇気をもらっています。

    ホータレを 夜ごとに大漁 四つ張網
     「カタクチイワシ」のことを方言でホータレと言います。昔は浜で干してイリコにしていました。学校の行き帰りに、イリコの中に混じったイカの子を見つけて取って食べた話がやけに懐かしかったですネ。

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     季節毎に右は佐田岬半島から左は大島(三王島)まで沈む位置を変え、11月には水平線に「だるま夕日」現象を起こしながら沈みます。

     真穴かるためぐりが終わった夕方5時20分、真っ赤な夕日が見えるはずだったのですが…。寒冷前線はクッキリ見えましたので(ウソです)、なんとか夕日も見えないでしょうか。考えるな、感じろ的な…。う~ん、やっぱり見えませんネ

     みかんの収穫前に雨が多いのも困りますが、あまりの少なさにこの日は潅水を予定しているそうですので、今日の雨は「恵みの雨」となりました。まもなく「はさみ入れ」が行われ、これから真穴地区は1年で一番忙しい時期を迎えようとしています
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